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忘れるって幸せなのか不幸なのか

こんにちは、kohanaです。

ブログに訪れてくださり、ありがとうございます。

最近は、お昼と夜の気温差で体調を崩さないかハラハラしています。

早く天気が安定してほしいですが、そうなると次は暑さで倒れそうなので、複雑な気持ちです。

なんだか、毎回天気の話をしている気がしますが、飽きてきていましたら申し訳ございません…。

導入部分として、天気の話がお話しやすくて…つい、してしまいます。

ということで、突然本題に入りますが、今日は「忘れる」ことについて書いていきます。

 

辛いことや苦しいこと、悲しいことがあると、「忘れたい」と思うことがあると思います。

人間は忘れられる生き物です。

それは、幸せなことであると同時に、不幸なことでもあると思います。

どれだけ「忘れたくない」と思っても、忘れてしまうときがあるからです。

大まかな出来事は覚えていても、そのときの匂い、声、感情、表情、感覚…全てを鮮明に覚えているのは難しいと思います。

生徒さんや学生さんなら、テストなんかは正にそうですよね。

覚えないといけないのに、忘れてしまう…記憶するのが大変だったことを覚えています。

しかし、「忘れる」ことは上記したように、ネガティブなことを洗い流してくれます。

 

少し前ですが、「The Father(ファーザー)」という映画を観ました。

認知症の男性の目線で物語が進んでいく、不思議な物語です。

どうしてこの映画を観ようかと思ったのかと言いますと、私の祖母が認知症だからです。

少しでも、認知症の方が生きている世界を見てみたい、知りたい、と思ったからです。

この物語に出てくる男性は、自分がおかしいことに気がつかず…いえ、気づいていたのでしょうが、自分は正しいのだと思い込みながら生活をしていました。

忘れることが不幸なことだと思っていたのだと思います。

家族や周りをトラブルに巻き込みながら、自分の感情も上手にコントロールできず、とても苦しそうでした。

認知症の方が見ている景色を描いているので、物事が起こる時系列がバラバラだったり、家具の配置がその時々で変わっていたり、娘の顔が別人に見えたり…と、映画を観ているこちらも混乱しそうになりながら物語は進んでいました。

映画なので、物語だとは分かっていますが、もし本当にこのような世界で生きているのだとしたら、忘れながら生きることは、とても大変なことだと思いました。

覚えていたいと思っていたことすら忘れてしまう…どんどん記憶が、思い出がなくなっていく…本当に辛いことだと思います。

 

この映画の男性はとても辛そうで、観ているこちらも切ない思いをしていました。

しかし、私の祖母はいつも笑顔で、よくお喋りをして、誰とでもお友達になれて、周りに気を遣えて…端から見ると幸せそうなのです。

忘れていることに気がついているのか、どうなのか定かではありませんが、自分にとって都合が悪そうであれば、誤魔化すこともします(笑)

すぐに忘れるからこそ、簡単なマジックを披露しても、毎度初めて見たように驚いてくれますし、美味しい物を食べたときも、初めてこんなに美味しい物を食べた、と感動できているのです。

私の祖母は、どちらかといえば、前向きに物忘れをする人なのだと思います。

本人ではないので、それが定かではありませんが…。

ただ、同じ認知症でも、ここまで変わるのか…と思いました。

まあ、十人十色という言葉があるぐらいなので、同じ病気を持つ人でも、その人によってどのような道に進むのかは変わるのでしょうね。

 

「忘れる」ことは幸せなのか不幸なのか…結論は、人によって変わる、だと思います。

この手の問題は、なかなか答えを出しにくいですね。

忘れたいことを忘れ、覚えたいことだけ覚えていられる…そんな都合のいい脳の作りなら、幸せだ、と言い切れるのかもしれません。

しかし、そんな都合のいい脳はなかなかありません。

まれに、寝たら嫌なことを忘れられる人もいるようですが、羨ましい限りです。

皆さまは、どうお考えでしょうか。

「忘れる」ことは幸せですか?それとも不幸ですか?

どっちも、でいいのだと思います。

幸せなときもあれば、不幸なときもある。

ただ、もし自分が「忘れる」だけの人になったときは、幸せな方へ進みたいな、と思います。

そうなれるかは、将来の自分に任せるしかありませんが(笑)

皆さまも、どうか幸せな方へ舵を切ってくださいね。

それでは、また。